ソロ（スラカルタ） / Solo
ジャワ宮廷文化の伝統を継承する古都ソロ（スラカルタ）を訪れる
■ソロ（スラカルタ）について
ジョグジャカルタから車で北東へ約2時間、ラウ山を水源とするジャワ島最長の河川「ソロ川」の流域にソロ（Solo)はあります。正式名称はスラカルタ市（Surakarta）。1745年、マタラム王国のパク･ブウォノ2世が、王都を荒廃したカルトスロよりソロに移し、その地をスラカルタ（英雄の街の意味）と命名したのが由来です。多くの人々は、今もこの地を「ソロ」と呼んでいます。
■ジョグジャカルタとソロ
ブウォノ3世の時代、マタラム王国の王位継承争いによって王朝が2つに割れ、分家のジョグジャカルタ家が新しく設立されました。 その際に領土のみならず称号も分割され、本家のスラカルタ家は「ススフナン」称号を確保し、ジョグジャカルタ家は「スルタン」称号を引き継ぎました。インドネシア独立後、ジョグジャカルタのスルタン王家は自治権を獲得しましたが、ソロのスラカルタ王家は自治権を失いました。
ジョグカルタもソロもジャワの宮廷文化を継承している街ですが、王朝が異なればその文化も異なっているわけで、2つの街は似ているようで各所に様々な違いが見られます。ジャワ更紗（バティック）ひとつ取っても、 絵柄模様にそれぞれの歴史の違いを見ることができます。
ジョグジャカルタに比べるとソロは観光地化が進んでいませんが、それゆえに歴史が色濃く残っており、味わい深い古都の雰囲気が魅力的です。
ジョグジャカルタから車で北東へ約2時間、ラウ山を水源とするジャワ島最長の河川「ソロ川」の流域にソロ（Solo)はあります。正式名称はスラカルタ市（Surakarta）。1745年、マタラム王国のパク･ブウォノ2世が、王都を荒廃したカルトスロよりソロに移し、その地をスラカルタ（英雄の街の意味）と命名したのが由来です。多くの人々は、今もこの地を「ソロ」と呼んでいます。
■ジョグジャカルタとソロ
ブウォノ3世の時代、マタラム王国の王位継承争いによって王朝が2つに割れ、分家のジョグジャカルタ家が新しく設立されました。 その際に領土のみならず称号も分割され、本家のスラカルタ家は「ススフナン」称号を確保し、ジョグジャカルタ家は「スルタン」称号を引き継ぎました。インドネシア独立後、ジョグジャカルタのスルタン王家は自治権を獲得しましたが、ソロのスラカルタ王家は自治権を失いました。
ジョグカルタもソロもジャワの宮廷文化を継承している街ですが、王朝が異なればその文化も異なっているわけで、2つの街は似ているようで各所に様々な違いが見られます。ジャワ更紗（バティック）ひとつ取っても、 絵柄模様にそれぞれの歴史の違いを見ることができます。
ジョグジャカルタに比べるとソロは観光地化が進んでいませんが、それゆえに歴史が色濃く残っており、味わい深い古都の雰囲気が魅力的です。
ソロに残る2つの王宮
■カスナナナン王宮
1745年、パク・ブウォノ2世が都をカルトロスからソロ（スラカルタ）に遷都し、王宮を建造しました。 南北に広場（アルン・アルン）のある中部ジャワの王宮形式の建物ですが、1985年に宮殿は火災で消失し、その後建て直されました。コロニアル調の王宮は一般開放され、八角形の塔、大理石で造られた即位の間などが見学できます。博物館には馬車や家具、ワヤン、ガムラン、クリス（短刀）、家宝などが展示されています。
■マンクヌガラン王宮
スラカルタ王朝から分家したマンクヌガラン家の初代王「マンク・ヌゴロ」が、1757年にオランダ政府の援助を得て王宮を建設しました。 開放的なジャワ建築様式の王宮で、建物の中央は一段高い大広間になっており、ガムラン演奏やジャワ舞踊の練習が行なわれています。 大理石がふんだんに使用された各部屋には豪華な調度品が飾られ、宮廷舞踊に使うトペン（仮面）やクリス（短刀）、装身具、貴金属などの家宝も展示されています。
1745年、パク・ブウォノ2世が都をカルトロスからソロ（スラカルタ）に遷都し、王宮を建造しました。 南北に広場（アルン・アルン）のある中部ジャワの王宮形式の建物ですが、1985年に宮殿は火災で消失し、その後建て直されました。コロニアル調の王宮は一般開放され、八角形の塔、大理石で造られた即位の間などが見学できます。博物館には馬車や家具、ワヤン、ガムラン、クリス（短刀）、家宝などが展示されています。
■マンクヌガラン王宮スラカルタ王朝から分家したマンクヌガラン家の初代王「マンク・ヌゴロ」が、1757年にオランダ政府の援助を得て王宮を建設しました。 開放的なジャワ建築様式の王宮で、建物の中央は一段高い大広間になっており、ガムラン演奏やジャワ舞踊の練習が行なわれています。 大理石がふんだんに使用された各部屋には豪華な調度品が飾られ、宮廷舞踊に使うトペン（仮面）やクリス（短刀）、装身具、貴金属などの家宝も展示されています。
標高3265mの霊峰「ラウ山」の麓にある神秘的な2つの寺院
■スクー寺院
海抜約1000mの場所に建つスクー寺院は、15世紀のマジャパヒット時代に建てられました、ヒンズー教遺跡でありながら他のジャワ遺跡とは様式が異なっており、マヤ文明のピラミッドのような形をしていています。
寺院の入り口の床には男性と女性の性器を形取ったリンガとヨーニの石造物があります。村の言い伝えによれば、女性はサロンを着てリンガを跨がなかればならず、サロンが破ければ不貞の証拠になるとのこと。庭園には古代ジャワ文学「スダマラ物語」が彫られた石板がありますが、彫り込まれている人物像は影絵芝居（ワヤンクリット）に用いられる人形によく似た姿になっています。寺院には像と亀をつかむガルーダの石像などもあり、スクー寺院にはヒンズー教と土着信仰が融合した独自のヒンズー教となって現在にいたっているようです。
■チュト寺院
標高約1,500mの奥深い山間にあるヒンドゥー教のチュト寺院。こちらの本殿もマヤ文明を彷彿させる形となっています。急坂を上った先に境内の入り口である大きな割れ門があり、さらに参道の階段を登りつめるとやっと寺院にたどり着きます。神秘的な雰囲気の満ちた境内には男根のリンガが祭られています。また亀の像を中心に、ネズミ、コウモリ、象、エイ、ナマズなどの像が放射線状に敷かれており、地元の精霊信仰の総本山として生き続けています。
海抜約1000mの場所に建つスクー寺院は、15世紀のマジャパヒット時代に建てられました、ヒンズー教遺跡でありながら他のジャワ遺跡とは様式が異なっており、マヤ文明のピラミッドのような形をしていています。寺院の入り口の床には男性と女性の性器を形取ったリンガとヨーニの石造物があります。村の言い伝えによれば、女性はサロンを着てリンガを跨がなかればならず、サロンが破ければ不貞の証拠になるとのこと。庭園には古代ジャワ文学「スダマラ物語」が彫られた石板がありますが、彫り込まれている人物像は影絵芝居（ワヤンクリット）に用いられる人形によく似た姿になっています。寺院には像と亀をつかむガルーダの石像などもあり、スクー寺院にはヒンズー教と土着信仰が融合した独自のヒンズー教となって現在にいたっているようです。
■チュト寺院
標高約1,500mの奥深い山間にあるヒンドゥー教のチュト寺院。こちらの本殿もマヤ文明を彷彿させる形となっています。急坂を上った先に境内の入り口である大きな割れ門があり、さらに参道の階段を登りつめるとやっと寺院にたどり着きます。神秘的な雰囲気の満ちた境内には男根のリンガが祭られています。また亀の像を中心に、ネズミ、コウモリ、象、エイ、ナマズなどの像が放射線状に敷かれており、地元の精霊信仰の総本山として生き続けています。
サンギラン初期人類遺跡（ユネスコ世界文化遺産登録）
1936年、ソロから約18km北のエリアで行われていたオランダ人古生物学者らの発掘調査で、ジャワ原人（ホモ・エレクトス・エレクトス）の頭蓋骨、歯、大腿骨の化石など、初期人類の化石が発見されました。
サンギラン博物館で、発掘されたものの一部を見ることができます。
| ソロに泊まってじっくりとソロ見学をするツアー、バリ島とジョグジャカルタのコンビネーションツアー、世界遺産見学と伝統芸能も満喫ツアーなど、常時多彩なコースをご用意しています。 | |
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