レンボンガン島 / Lembongan Island
バリ島の約12キロ東に浮かぶレンボンガン島はバリ州クルンクン県に属する、面積約8キロ平方メートルの小さな島です。
透き通った青い海、白い砂浜、緑豊かなジャングルとマングローブの森など、自然豊かな島にはゆったりとした心地よい空気が流れています。
何もしないという贅沢を満喫しながらのんびりしたり、島内を巡って素朴な人々の生活を垣間見たり、サーフィン、ダイビング、シュノーケリング、SUP(スタンドアップパドル)などマリンスポーツ三昧など、色々なスタイルでどんな人でも楽しめる魅力的な島です。
(1)スピードボート
サヌールから毎日出航。レンボンガン島までの所要時間は約30分です。
(2)クルーズ船
ブノア港から毎日出航。船上の旅をメインに楽しむものや、レンボンガン島の沖合でのマリンアクティビティを楽しむもの、島に上陸して島内観光をするものなど、種類は様々です。
(3)乗り合い船
サヌールから毎朝、ローカル用の乗り合い船が出航。料金交渉などを自分でしなければなりませんので、言葉に自信のある方や旅慣れた方にしかおすすめできません。
数年前にようやく24時間電気が使えるようになったレンボンガン島には、昔ながらの素朴な生活がまだまだ残されています。人々が漁や海藻の養殖で生計を立てながら、ヒンズー教を日々の軸として、のどかに暮らしている様子をみることができます。
島には観光客や荷物を運ぶ為のミニトラックが何台かあるだけで、車はほとんど走っておらず、交通渋滞などとは無縁です。島の人々の移動手段は主にバイクですが、ヘルメトットを被っている人は皆無で、ナンバープレートも付いていないバイクがほとんどですから、驚きです。ちなみに、免許も皆さんもちろん持っていません。それもこれも、レンボンガン島には警察が無いからなんです。小さな島では、ほとんどの人が顔見知りな為、犯罪が起きないそうです。
乾燥ぎみで土地もやせているレンボンガン島では、農作物もあまり育ちません。その為、ほとんどのものは毎日バリ島から船で運ばれてきています。食べ物以外の物資ももちろんバリ島からです。バイクや車が走っているにも関わらず、正規のガソリンスタンドは無く、バリ島から知りれたガソリンをガラスボトルに入れたものがお店や道端で売られています。
「都会の方が物価が高い」、と日本の感覚で思いがちですが、実はレンボンガン島の方がバリ島よりも物価が高めです。沖縄の離島と同じですね。ほとんどの物がバリ島から船で運ばれてくる関係上、どうしても割高になってしまうのです。
人々の生活にとって欠かせないお水でさえ、バリ島から運ばれてきます。島では井戸を掘っても海水しか出ないことがほとんとなので、島では真水はとても大切なものです。ちょっとしょっぱい水がシャワーから出るホテルもよくありますが、それは真水が出ない小さな島ならではのことですので、「水のありがたみを知るいい経験」と思って大目にみていただけると助かります。
観光地として目覚しい発展をとげているバリ島とは大きく違い、まだまだ原風景の残るレンボンガン島には、素晴らしい自然が残されています。
特に、島の北側から東側にかけては、見事なマングローブの森が広がり、多様な生態系を形成しています。また、マングローブには水質浄化効果がある為、マングローブの森の近くには美しい珊瑚礁が広がり、数多くの熱帯魚が生息しています。
島の中心部
船着場を中心に、島の西側のビーチ沿いにお店やレストラン、ホテルが点在しています。沖合にはサーフポイントが3ヶ所あり、バリ島から日帰りでサーフトリップにやって来るサーファーもたくさんいます。
マングローブの森
島の北側から東側にかけて、マングローブの森が広がっています。マングローブツアーの船やSUP(スタンドアップパドル)の出発点となっている辺りには、ビーチの目の前にレストランやバンガローが並んでいます。そのビーチの沖合には綺麗な珊瑚礁が広がっており、熱帯魚もたくさん生息している為、シュノーケリングポイントにもなっています。
ビーチ
島の左端の方には小さな入江がいくつかあり、白砂が美しいビーチとなっています。ホテルやレストランもあり、人の少ないビーチでまったりするにはもってこいのスポットです。
島の西側
観光施設はほとんどなく、家やお寺、学校、家々があり、人々が昔ながらの生活をしています。また、西側にはお隣の「チュニガン島」へ渡れる吊り橋がかかっています。
島の中央部
手つかずのジャングルが残されています。